学習塾では、さまざまな場面で三者面談を行います。
そのときの状況をよく踏まえた上で、面談は行わなければなりません。
面談の影響について考える
塾の形態にも依りますが、面談は塾生の保護者とじっくり話をする、唯一の機会です。
上手くいけば保護者の信頼を得ることができますし、失敗すれば逆に、塾の評価を落としてしまいますよね。
ですから、面談はただ行えばよいというわけではありません。
それを行う目的を親にもハッキリと伝えた上で、しっかりと準備を整えてから、面談を開始することが大切です。
面談への準備と意義
面談資料について
特に志望校面談の場合などでは、模試の成績や志望校に関する資料が必須です。
他に、本人の現状とこれからの対策を記載するための資料を準備できるとベストです。

以下の例は、ウチの塾の面談資料です。
〇年〇月〇日 三者面談資料
中学〇年 ______ さん *以下、面談資料の項目のみ 《予めこちらで記入し準備しておく項目》
《本人に記入させる項目》
《面談中に決定し記入する項目》
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- 本人に記入させる部分はいったん持ち帰らせ、後日改めて提出させます
- 提出させたものはスキャン保存してから返却します
- 面談中に余裕があればその場で書かせます
- 面談内容やそのときの約束事項をそのまま保管しておくことができます。
(※こちらもメモを残す労力をカットできるので、運営面でのメリットも大です。) - 塾が三者面談のためにしっかりと準備していることが保護者に伝わります。
- 自宅に帰ってから父親などに面談内容を説明しやすいです。
面談は子どもの塾での状況をお知らせする場でもあります
学力を伸ばす対策などについて相談することだけが、面談の役割ではありません。
子どもの塾での学習状況が思わしくないとき、できれば早めにそのことを保護者に詳しく伝えておきたいところです。
- 宿題をやってこない。
- 小テストが合格できない。
- やる気や集中力が見られない。 など
もちろん初めから責任のがれをするような塾ではダメです。
ただ、成績不振の原因の多くが本人(子ども)にあるならば、それを親にも理解しておいてもらうことも必要です。
「成績が伸びない。」と親から連絡が入ったあとで、

実はお子さんはこういう状況なんですよね。
それでは正直手おくれです。
塾としていちばんお粗末な対応ですし、保護者に「誠意がない」ともとられかねません。
まとめ
他にも大事なことはあるかもしれませんが、三者面談の際に気をつける点は以上です。
初めに書きましたが、面談は塾の評価を大きく上げるチャンスでもあります。
面談によって親を味方につけることができれば、その後の子どもの学習管理に、親の協力を仰ぐことも可能です。
あとは、約束した内容を以後もしっかり追っていき、実践していくこと。
子どもはもちろんですが、それは塾にとっても言えることです。
たとえ面談の席で、親の信頼を得ることができたとしても、後の対応がいい加減であれば、台無しになってしまいますもんね。