昨今では、学習塾の形態も多様化しており、これまでにはなかったシステムや機材、なかには勉強を教えない塾まで存在します。
それを踏まえた上で、今回は「個別指導塾」と「集団指導塾」の2つの形態に大別し、話を進めていきます。
2つの指導形態と特徴
個別指導塾
講師1人が1~3名の塾生を教える。
一般的に費用の単価は高い。
集団指導塾
講師1名が1クラスを教える。
一般的に費用の単価は低い。
それぞれの形態のメリット
個別指導塾
- 個々の実力や理解度に合わせた対応ができるのが最大のメリット
- 「学力の高い子」にはハイレベルの指導、「学校の授業についていけない子」には基礎からじっくり指導することが可能
- 学校のテストでの点数アップについて即効性が高い
- 目の前で問題を解かせて解説をするので、子どもに気を抜く暇を与えず指導できる
- 「本人のやる気」に結果が左右されにくい
まずはその子に合った塾主導での指導で点数を伸ばし、自信がついたら少しずつ自立学習を促していくというのが、一連の流れになるでしょう。
集団指導塾
- 競う相手(ライバル)が周りにいるというのが最大のメリット
- 一人ではなかなかエンジンがかかりにくい子でも、競争相手がいることでモチベーションを高めやすい
- 「英文の読み合わせ」や「公式の暗唱」など、音を記憶に結びつけるような指導法では、ほかの子の声が耳に入る集団指導が有利
- 「授業を受ける姿勢」を学校の授業に反映させることができる
塾での学習姿勢を学校の授業に繋げることができれば、塾の勉強内容プラスαの成果にも期待がもてます。
なお、塾側の立場に立って考えると、
個別指導塾には「指導する講師数の確保」、
集団指導塾は「指導者の教務力」が必須です。
まとめると…
「個別指導塾」…短期で点数を伸ばし子どもにまずは自信をつけさせる
「集団指導塾」…長期視点に立って子どもの基礎学力をレベルアップさせる