
広告を出して、塾の宣伝をしよう!
塾を始めるときにまず考えなければならないのは、塾生をどうやって集めるかということですよね。
せっかく塾を始めても、地域の人に知ってもらわなければ、集客はできません。
この記事では、広告を出すことの意味や注意点について考えていこうと思います。
広告を出す目的は決して集客だけとはかぎりません!
毎日届けられる新聞は、折り込み広告で溢れています。
その中で目に留まるようなチラシを作成するのは大変なことです。
ましてや、今はネットで容易に塾を探すことができる時代。
知り合いの塾関係者に話を聞いてみても、チラシから2~3件の問い合わせが入ればいいほうらしい。
チラシによる集客になかなか期待がもてない今のご時勢、一体何のために広告を出すのでしょうか?

定期的に広告を出している、ある塾の経営者に話を聞いてみました。
その塾は、年に数回チラシを出しているそうです。
どうやらチラシによる集客よりも、塾の知名度を上げることが目的らしいです。
確かに、だれも知らない塾よりも、地域での認知度が高いに越したことはありません。
そのほうが子どもたちは学校で、保護者は職場で、塾のことを話題にしやすいですよね。
たとえチラシから1件も問い合わせが入らなくても、どうやらチラシを出し続けることに意味はあるようです。
広告を出すことが必ずしも塾としてのメリットになるとは限りません

今年は新規生の集まり具合が悪いなぁ。
そういう状況で、とりあえず広告を出すことは、はたして正解なのでしょうか?
チラシは出す地域しか指定できませんから、当然塾生の保護者の目にも触れる可能性があるということ。
そこは広告を見る側の視点に立って考えなければならないところです。
その際に、塾にとってあまりいいとはいえない場合を2つほど考えてみました。
塾の意識が外に向いているというイメージ
塾は「教育」という特殊なジャンルです。
他の企業と同じというわけにはいきません。
決してボランティアで子どもを教育しているわけではありませんが…。
商売色が出てしまうことは、塾のイメージとしては決してプラスにはならないでしょう。

この塾は、チラシばっかり出して、ウチの子の成績はちっとも上げてもらえないんだけど!
そうならないために、塾に来ている子たちの成績はしっかり伸ばしておくことが必要です。
「講習無料!」「期間限定、入塾金免除!」
そういうチラシをよく見かけますが、
塾生の親の立場に立ってみれば「ウチは支払ったのに…」ともなりかねませんよね。
講習を無料にすることも、募集の目玉としては有効な手段のひとつです。
その際は在籍している塾生に、「ウチは損をしている」と思わせないよう細心の注意が必要です。
おわりに
広告は、新規生を開拓していくためのひとつの手段です。
ただ、在籍している子どもたちの成績を伸ばしきれていなければ、逆に悪評の種となる可能性があります。
塾生を「増やす」ことより「やめさせない」ことに力を注いでいる塾のほうが、結果的に地域で評判がよく、塾生数を伸ばしているというのが個人的な感想です。
ひと昔前の塾生募集には、広告(チラシ)やDM・テレビCMくらいしか選択肢がありませんでした。
しかし今は、ネットでの募集が主流となりつつあります。
折り込みチラシなど既存の方法にとらわれず、塾のホームページの活用や、評判になるような教育システムなど、柔軟な姿勢で経営を行う塾が生き残っていく。
そういう時代にすでに入っているのかもしれません。